一本の電話が、生産者への道しるべだった
「IMONI」を世界へ
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加工業から農家へ
さとう農園は、元々は里芋の洗い・加工が専門。生産に取り組むようになったきっかけは10年前。お客さんから「アトピーの子どものために、無農薬の里芋を探している」と電話があった。探してみます、と取引先の生産者さんに聞いて回ったが「除草剤・農薬を使わないで作物を育てるのがどれだけ大変かわかって言っているのか」と激しく怒られる結果に。このままではお客様の声に応えられない。夫婦相談の末に出した結論は「私たちは『さとう農園』なんだから、自分たちで里芋を作ろう」だった。
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里芋を両手に、思いは世界を馳せる
今年の夏、里芋畑にナスカの地上絵を再現したところネットやTVで取り上げていただく機会が増えて嬉しいです。なぜこんなことをやったのか、というと「真面目に一生懸命農業をするだけではお客様には届かない」、と痛感したからです。知ってもらって初めて、その先に「さとう農園の里芋を食べてみたい」があるんです。私は山形の里芋を世界中に広めたい、芋煮を世界共通の文化にしたいと考えています。そのためには、製品(里芋)だけではなくその作り方や畑など、トータルで表現していくことが大切かなと。楽しみながらやっています。