世界一の調味料を鳥取で作る
「簡単には真似できない、高レベルのものでなければ意味がない」
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妥協を許さない調味料作りへの挑戦
糖度が高く、大きいのが特徴の大栄スイカ。そのハウスが多い北栄町は農業が盛んな土地だ。サラリーマンから農家に転身して約25年の前田修志さんは当初、妻の純子さんと農業をするつもりだった。ところが純子さんは化学肥料や農薬が体質に合わない。そこで、修志さんが農産物を作り、純子さんが得意な料理を生かして加工することに。純子さんが師事するシェフの手助けもあり、加工品製造を始めて5年になる。
トマトを作っていれば通常、加工品はトマトケチャップなどになるが、「人にすぐ真似されるものは長続きしない。世界に通用する品質でオリジナルな物を作ろう」というシェフの助言で、野菜の素材をより引き立てる調味料を作っている。
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本当においしいものを無添加で作りたいと考え続けて
自分たちの素材だけで何かを作るということではなく、本当においしくていいものを作ることが目的です。無添加で調味料を作っていますので、お客様からは「調味料で添加物が入っていないものはすごく珍しい」と喜んでいただけます。
大切なのは、本物じゃないと生き残れないということです。ここは農業が活発で、農産物自体は本物ですが、人口が減って苦しい面もあります。地域の産業として考えたときに、加工品だけではなく、実際に料理を食べてもらう料理体験など、広がりのあることをやりたいですね。そうすると本当の意味で6次産業化が広がっていくのかなと思います。コツコツと20年プランでチャレンジしていきたいと思っています。