百の笑顔を生み出すために集まった、後継者たち
集まった仲間の職業は多種多様。だからこそできた百笑会
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週末農業から始めた7人の侍が、刀をおろし、鍬をもつ
平成19年の暮れ。兼業農家の息子たちが集まり農業で食べていくことを論じあったことから百笑会は始まった。中尾さんはその当初メンバーの一員。父たちと同じく自身らも兼業として週末農業を始めた彼らは、やがて農業一本に打ち込んでいった。
素人同然の状態で始めた有機農業は、毎年研究と試行錯誤の連続だったが、消費者が喜んでくれるから続けることができたという。波佐見焼という地元産業と連携をしながら、数々の試みを行った結果、町内農家にはいま有機農業が広がろうとしている。
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どんどん広がる、それが街の可能性につながる
私はもともと商社に10年以上勤めていました。その頃の経験を生かして、旅行会社と協力して町外にPRして陶器市&収穫体験というツアーを行っています。体験は田んぼ以外にもたくさん種類がありますので、一人の方が何年も通ってくださったりしています。
実は農業が嫌で家を出たんですが、いまは「農業は難しいけれど楽しくて面白い」と思っています。百笑会は笑うという字を入れてますけれども、それが一番の目的です。私たちの作る野菜や農業体験を通して、農業っていいなとを感じてもらえる環境を作っていきたいです。