目指すのは、口の中甘く香る特上の薔薇
添えるのではなく、一輪の薔薇をメインディッシュにしたい
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口から鼻に通り抜ける、薔薇の香りを楽しんでほしい
有機JASという規格(有機農産物等に係る検査認証制度)がある。通常の農法と違い、化学合成された農薬や肥料がほぼ全て使えなくなるため、栽培が難しくなる。その難しい栽培に、薔薇で挑む男が居た。山田勝類その人である。
観賞用の薔薇栽培であれば、食品について定めた規格である有機JASに倣う必要はない。だが山田が目指すのは、口に含んだ時に甘く感じるほどの糖度がある、薔薇の花びらだった。
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有機の花卉栽培仲間を増やしたい
花の糖度は今までの最高が8.1度でした。ほんのり甘い程度なのですが、これが10度までいけばかなり変わると思います。コース料理のメインディッシュになるような花にしたいですね。
ビジネスの面ではまだまだこれからですが、100%バラの花びらから抽出したローズウォーターなども作っていますので、そういった加工品の輸出を考えています。
有機JASの花を栽培している方は、私の聞いた限りでは、私とあとひと方新潟県にいらっしゃるということなんですが、今はまだ本当に少数です。仲間を1人でも2人でも増やしていきたいと思っています。