下北半島の魅力を活魚に乗せて
津軽海峡の宝を育て、届ける、元漁師の思い
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本当に旨い魚を届けたい
家政伸吾さんは津軽海峡で水揚げされる魚を、市場を通さず割烹などに届けることを仕事としている。主な魚種はヒラメだ。それに活け締めという手法を施し、鮮度の高い状態で出荷する。既存流通と差別化した新たな流通を確立する。そのために技術を身に着け、時期や海の状態で減少する水揚げ量に対応しようと生け簀を用意した。
高校卒業後、高知県で遠洋マグロ漁師としていた家政さん。18歳から20代の全てを海に捧げた彼は、30歳を契機に地元青森県に戻り活魚を学んだ。いまは息子・洋さんとともに魚を通じた地元活性化に力を注いでいる。
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津軽海峡の魚を是非食べてほしい
魚は釣ってすぐ食べるのが美味しいと思われがちですが、魚種によっては朝締めて、その日の夜〜次の日の晩に食べるのが一番おいしいと思います。送り先が東京であれば、朝の注文なら翌日届けられるので、一番おいしい状態の魚を届けられます。
いまは息子の力を借りながらSNSなどを通じて自分たちの魚をアピールしようとしています。大きくて立派なヒラメはいいのですが、小ぶりで規格外扱いになるものが結構あるんです。小ぶりなだけでモノが悪いわけではないので、その良さを伝えていきたいですね。