二本松有機農業研究会
大内 信一さん
福島県二本松市主な生産物：にんじん
伝統と実績の有機農業
農家16代目を襲った試練
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有機栽培を40年以上続ける職人魂
福島県二本松市で有機農業を続けている大内信一さん。なんと７町歩という広大な面積で有機JAS認証を取っており、その栽培経験を活かし、大内さんは本も出版している。今年からは一般社団法人二本松有機農業研究会も設立し、息子の督さんとともに地域の農業だけでなくエネルギー問題にもこれから取り組んでいくという。原発被害のあと、野菜たちはどのように復活していったのか。お話を伺った。
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植物はわかっている
3月11日、畑にはほうれん草が残っていたんです。ほうれん草は冬でも太陽の光をいっぱい浴びるために、葉っぱを広げるんですね。それがあの日もいっぱいに広がっていたんです。放射性物質を受け止めて土を守ったんだ、というふうに思ってます。
作物は利口なんだなと思ったのが、土がしっかりしていればセシウムは吸わないんです。次の年作ったほうれん草を出荷するときに調べたら、もう大丈夫でした。有機農業で土作りをずっとやってきている所の野菜は大丈夫だなと思いましたね。地震直後には消費者も６割減ったのですが、だんだん理解を得られて米と大豆以外は地震前の水準に戻りつつあります。