無駄なものなどない。全てはつながっている
仕事を通じ、人と人の役割をお互いが再認識する。幸せはそこから生まれる
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生き物を育てることで感じられる喜び
にんじん舎の会は、福島県郡山市にある社会福祉法人。そのうちの一つである養鶏施設では障がいのある人々が熱心に鶏を育てている。職員の和田さんは創立当初から関わっている一員だ。社会福祉と養鶏や農作業にはどのような関係があるのか。
「養鶏の仕事は大変です。体をめちゃくちゃ動かしますし。でも、生き物を育てるということは知的障がいがある彼らにとって、喜びに結びつく可能性があるのかもしれないと思ったんです」と語る。働いた後、自分たちでとった卵やトマトを食べる彼らを見ると、『労働と食』が『やりがいと共感』を生み出すのだと感じると話す。
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「必要とされること」の必要さ
彼らもそうですし私もそうなのですが、「お前がいないと困るんだよ」と言ってもらえることって大切なんです。そして、時間がかかっても構わないから、自分も「俺がいないと困るんだ」っていう風に思えたらいいなと思ったので、そのために仕事をしています。
震災後、売上は大幅に落ちてしまいましたが、今はみんなの創意工夫と協力のお陰で以前と同じ程度まで戻ってきました。全国通販もはじめましたし、力を入れている会津地鶏の卵を使ったシフォンケーキもとても好評です。