なずな農園
武山 洋子さん
岐阜県岐阜市主な生産物：野菜多品種
「収穫物の３割は自然に還す」という心構え
困難ではある。でもそれが「自然」というもの。農家は自然と向き合うのが仕事
-
伝えたいのは「考えてみる」ということ
武山洋子さんは、地域の農家の中心人物。有機JASの圃場も持ち、大手小売店との直接取引も行う。自身が農家であるにも関わらず、地域のために農家から収穫物を一度買い取ることもあるという。収入アップと安定化に繋がるため、多くの人々に慕われている。
その人柄にして、農作物の追求心は非常にシビアだ。農薬を使わないため、野菜の３割は虫や鳥に食べられてしまう。はじめからそういう前提で、栽培に取り組むというのだ。大変な方法だが、そのやり方を講座として人々に伝えている。食べ物について考えるきっかけを与えるために。
-
食べることの大切さをわかってほしい
大学病院にお弁当を納めてる人に「病院の先生方はカップラーメンひとつで4時間5時間も手術をしているんですよ」と教えてもらったことがあります。その人はそれを見かねて弁当屋を始めたのですが、私たちの野菜を仕入れてそういう病院になどに卸しています。
自分の子供には「食べることはやめられないのだから」と言って伝えてます。体は食べたもので作られます。新陳代謝でどんどん入れ替わっていきます。いかにいいもの入れていくかということが大事だと思います。