梅を使った六次産業化を目指して
「梅にはクエン酸が豊富なので、色々使いみちを考えています」
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ある日、可愛くみえた『梅干し』
樋口さんは、昔から梅干しが嫌いだったという。親が作っていた梅と梅干しにも全く興味がなく、ご主人のために梅干しを作ってはいたが、自分が生産者になるとは思ってもみなかったそうだ。
「頑張って口にするよう、定期的にトライしていたんですが、突然普通に食べられるようになって。震災の年に、突然梅干しをおいしく感じるようになったんです」
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日本人の『梅離れ』を食い止めたい
私自身がそうでしたし、梅ってあまり好きじゃないという人もいると思うんですよ。例えばおにぎりで「梅干し」「鮭」「ツナマヨ」「昆布」が並んでたら梅干しを選ぶ人少ないですよね。それをどう手にとってもらうかということを考えています。梅には可能性がもっともっとあるという気がしますし、お菓子などにして加工販売をしていきたいです。フランスのお菓子作りを勉強したのでピューレにしてムースに入れて2層3層にしたりとか。チョコレートのトリュフなども作るので、そういうものの材料にして行けたらいいなと思います。