畑楽農園
矢野 耕平さん
香川県綾歌郡主な生産物：にんじん
義務教育に農業を取り入れてもらうことが目標
「ニンジン１本作るこのがんばりが野菜に伝わり、味に表れます」
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ちゃんと野菜と向き合える農業をしていきたい
ニンジンや白ネギ、サトイモ、ナス、サツマイモ、最近では青パパイヤなど、10〜30種類くらいの野菜を作っている矢野耕平さん。鶏糞や米ぬかなど、地元にある身近な有機肥料を用いて、完全無農薬で作物や土と向き合う農業は、現場で草取りを手伝う子どもたちの教育にもいいと信じている。
「野菜を買うということは、手をかけて育てているその人を買うこと、畑に触れることだと思うので、そういうことに興味のある消費者の方にはいつでも来ていただきたいし、自分もどんどんアピールしていきたい」と目を輝かせた。今後は、有機で果物を作ったり、日本ではまだメジャーではない東南アジアの珍しい野菜を生産していったりしたいという。
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農業を教育として扱い、子どもたちに伝えたい
自然と生活と仕事がつながるのが農業だと思います。人間が生きていくのに当たり前な仕事で自然と一緒に触れ合う生き方をしていきたい。なぜ農業をしなくてはいけないか子どもは教わりません。食べることは本当に大事だと目を向けてもらうには子どものころから教える必要があると思います。また、環境を整えないと農業はできません。若い人がいま農業をやらないのは、そういう環境がないからです。４０歳手前になり、組織として作らなければという気がします。
私のニンジンは甘くて食感も格別です。葉っぱはかき揚げにしますし、干してもおいしい。蒸した野菜を生卵につけて食べるなど、おいしい食べ方も伝えられ、この仕事には限界がありません。