環境の変化を見つめ、一次産業に向き合うと決めた
入り口から出口までを一貫して考える
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ドイツ留学を通して見えてきたもの
櫻井正喜さんは大学卒業後、農業研修を経てドイツへと渡った。有機農業が盛んな国で最先端の技術を学ぶためだ。たしかにドイツの研究は進んでいたが、日本とは土壌の質が違うため日本でそのまま適用できるというものではなかった。より日本の環境に適した農業はないかと模索した結果得たヒントが、自然栽培だった。
日本に戻り自然栽培の研修をしたあと、事業計画をたてた櫻井さん。作るだけでなく、販売する/食べてもらうところまでを一貫して手がけることで、地域農家さんと連携し一体感を創出していった。
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4年間やって役割が見えてきた
私は自分でも作物を作るのですが、お店も経営しています。それは一番大事にしていることが「周りの農家さんが作っている、由緒ある農産物を加工品にして盛り上げていくこと」だからです。一緒に、というのが自分のビジネスの役割だと思っています。
基本的には旬のお野菜は近隣農家さんから集まってくるので、自分の畑は「お店で使いたいけど、なかなか入手しづらいものを作る」みたいな感じです。今後は加工品に比重をおいて取り組んでいくという方向で考えています。