南かやべ漁業協同組合
高谷 大喜さん
北海道函館市主な生産物:真昆布
京料理を支える出汁文化を守り続ける伝統の昆布
町を守った養殖技術
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北海道産昆布の4分の1にのぼる生産量
天然の昆布は2年生と言われ、豊作と不作を繰り返す。そのため毎年の収入が安定しないというのが、昆布漁師の悩みの常だそうだ。ところが、南かやべ漁協ではその常識が通用しない。北海道大学の長谷川博士の協力のもと、1年間で昆布を育てることに成功したのだ。「ほとんどの地区では天然昆布を収穫しています。昆布の養殖というのはあまり行われていません。その中でも促成栽培で成功しているのはここだけなんだけです」高谷大喜さんそう語る。
昆布には真昆布、利尻昆布、日高昆布、羅臼昆布など様々な種類があるが、この南かやべで養殖されるのは真昆布。高級品とされる種類だ。
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オーナー制度で広がる輪
昆布のオーナー制度は、「まるっきり違うことをやるのも違うけど、何か新しい試みをやろう」と私たち漁協青年部が立ち上げた企画です。近くの直売所で募集したのですが、東京で食育指導をしている方などにオーナーとして出資いただいていたりしますね。出資いただいたかわりに昆布をお届けするのですが、小中学校の学校給食に使っていただいたみたいです。一般の家庭では一年で使い切れないくらいの量なので。それ以外にも、注文があれば一般販売もしています。