これだ! と思ったぶどうの味
山ぶどうには色々な系統があると気づき、選別を重ねた結果、今がある
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「ぶどう」と「山ぶどう」を栽培
下田澤さんがメインで栽培するのは、山ぶどう。昭和56年から始めて、自然農法に近い栽培方法で、除草剤は使っていないという。ここ5,6年は土壌条件も良くなってきたそうだ。3,4箇所に分かれた畑の面積は、全部で2ヘクタールぐらい。
山ぶどうの他には生食用の4倍体の巨峰系のぶどうを作っているが、一番は山ぶどうだという。山ぶどうの魅力とは一体何なのだろうか。
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記憶に残っていた、ぶどうジュースの味
私が子供のころ、うちは酪農家でした。牛を飼ってたんですね。それで牧草が足りなくなったら、野草を刈りに原野まで行く。草を刈ったあと何となく上を見ていたら山ぶどうがなっていたのを見つけたんです。日当たりの良い部分にぶどうがたくさんなってました。そのぶどうを取って帰ったらうちのお婆さんがそれでジュースを作ってくれたんです。すごく美味しくて。手につくと洗っても全然色が落ちないぐらい、色素の濃い山ぶどうジュース。良かったですよ。すごい! と思いました。その味を再現したくて、ここまでやってきましたがようやく納得の行く味になってきたと思っています。