医療を支えるシステム制作から、生産者への転身
「プログラマーをしながら並行して有機農業に取り組み始めました。試行錯誤しながらここまできましたね」
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栽培の難しい無農薬作物でも、できるだけ安くしたい
那須直敏さんは25歳の頃有機農業に取り組み始めた。もともと父が農業をやっていて3アールほどの土地はあったが、それだけで生計を立てるのは難しいと判断し、兼業として技術を身に着けながら農地の集積から始めたという。6ヘクタールほど集まったところで専業に転身。「当初はそれでも厳しかった」と語る那須さんだが、省力化効率化をすすめた結果、今では水田20ヘクタール畑4ヘクタールを数名で管理している。「これまでの過程でずっと、無農薬で野菜を作るための知恵や技術を身に着けてきました。少しでも安くお客さんに届けたいというのがモットーです」
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お客さんの声が一番うれしいです
作物の生産は非常に難しいです。思うように育ってくれないこともあります。難しいからこそ面白いと言うのもありますが、お米も野菜もおいしいものをお届けしたいと考えています。
うちは北海道から沖縄まで全国にお客さんがいらっしゃいますが、中でも子供が一番に「全然違う」と言ってくれますね。そうした反響があるから続けていけます。今は生産が需要に追いつかない状況になってきましたので、これから生産量も増やしていこうと思っています。