消費者と生産者の距離を縮めたい
桃の木オーナー制、momoclub、カフェ運営。そして地域連携も。
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点をつなぎ、線と面にしていく
富士山の見える丘に広がる、一面の桃畑。絶景の地で、山下一公さんは30年桃栽培をしている。「父の代では草が生えた畑というのは堕農の証でしたが、私は自然に興味があったので。畑に草があったほうが桃にとっても良いんじゃないだろうか、と思ってこういった栽培方法にしています」
おいしい桃を作りたい。そしてそれだけではなく、消費者と生産者の距離を近づけたいという思いで様々な試みを行ってきた。古くは桃農家を目指す人の指導を引き受けたり、新しくは桃を使ったジェラートを提供するカフェを始めたり。人の集まる仕組みづくりは、まだまだ重ねられていく。
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自体を読む、とは人のニーズを知ること
時代を読む、とは「その時代に生きている人たちのニーズを知る」ということだと思っています。桃の通販が定着した頃というのは、わざわざ遠くまで桃を買いに行くのが大変だった。それが電話一本で届く。それがその時代のお客さんのニーズでした。でも今は、それだけではダメで「誰が、どんなところで、どうやって作っているんですか、どういう気持ちで作っているんですか」というところまでお客さんは知りたい。そういうニーズになってきたと思っています。
私どもの会社では、「食べる人の顔を浮かべながら作れ」と言っています。そういう思いで作らないとただのモノでしかない。食べる物ってそうではないですよね。一生懸命愛情込めて作って、それを楽しみにして待ってくれるお客様がいる。それで初めて経営が成り立つわけですから。