地域と人をつなぐ、力と人柄
高齢農家に元気に暮らしてほしい。たとえ少しでもお手伝いできれば
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自分のためでもあり、みんなのためでもある農業
いちご農家の萩原健司さんが営む直売所には、大勢の年配農家が毎朝野菜を持ち込む。そこから関西圏約60箇所の直売コーナーへと配送されるからだ。スーパーと協力して築いたこの仕組みは、近隣農家のやる気に火をつけた。「年齢的に引退を考えていた人が、むしろ作付面積を増やしてますよ」と微笑む彼は、これからの農業に必要なのはコミュニケーションだと語る。
いちごの一大産地だった奈良をもう一度盛り立てる。それが彼の夢だ。農家・流通・消費者と直接コミュニケーションを取ることで、もっと良いいちごを作っていきたい。「いちごといえば萩原いちご農園」と言われる日を目指して。
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いちご本来の味を提供したい
うちで栽培しているいちごは、「古都華」と「あきひめ」という品種です。有機肥料を重視して育てていますが、自然的な方法にこだわっているわけではなく、栽培規模と作業効率・味のクオリティを考えた結果、ゆっくりと穏やかに効く有機肥料を好んで使うようになったんです。肥料設計はもちろんですが、うちがモットーとしてるのは、完熟状態のいちごを出荷するということです。まっかっかに完熟した状態になるとこんなに美味しいんだ、ということを知ってもらいたいので。体がすんなりと受け入れてくれる、いちご本来のおいしさを提供できていると思っています。
ケーキ屋さんや百貨店に卸したりもしていますが、主な販売先はうちの直売所です。一般のお客さんに販売していますのでぜひ一度お越しください。