それは、有機JASのコシヒカリ
自分たちで食べる分だけのつもりだったけれども、人にも喜んでもらえた
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地道に続けた有機の田んぼ
東京渋谷にある会社の従業員が総出で毎年田植えに通う田んぼがある。十日町が一望できる見晴らしの良い田園で、農家を交えての社員コミュニケーションを行なっているという。田んぼの持ち主は太田久夫。1684年には太田家が田を耕していたという記録が残っている由緒ある彼の田んぼは、平成14年から無農薬無化学肥料での稲作に切り替わった。人が作っていないものを作ってみないか、という誘いで始めたこの取り組みは、田んぼに植物や虫の生態系を蘇らせ、人をひきつけた。今は娘婿たちとともに有機栽培に勤しんでいる。
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「名物の草田んぼ」と揶揄された過去と、これから
通常は1反から8〜9俵収穫できますが、私が有機農法を始めた頃に1反から収穫できたお米は2俵でした。妻からは「やめたら?」とずっと言われていましたね。ですがやめませんでした。無農薬無化学肥料のお米を食べてみたい、その思いで始めたことなので。当初は草ぼうぼうで、作り方も何も分からない状態でした。手探りでなんとか今ここまでたどり着いたという感じです。
今は娘婿が中心なので、今後無農薬米の面積を増やそうという話もしているところです。自信を持って今後もやってもらえればと思っています。