目指したいのは地域の台所
農業は、結果が全て自分に返ってくる。それが苦悩でもあり面白いところ
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衝撃のトマト
清流の流れる山奥。道中には湧き水があって柄杓が置いてあるような、そんな場所。栽培用のハウスと自宅で、鷹崎さんは生活を営んでいる。子どもが生まれる前は、山をおりる用事がないと1週間人と合わないこともあったと笑う。
京都で編集者を経験後、帰郷して就農。そのきっかけは、父の作るトマトだった。定食屋で出てくる付け合せのそれとは明らかに違う、とれたてのトマトが生きる道を変えた。
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自分で経営をやりたい気持ちもあり農業を選んだ
野菜は計画通りに育ってくれないです。プロと呼ばれている60歳以上の人たちでも苦労しているのに10年そこらの私ではまだまだです。でも、それが楽しいんです。
今目指したいのは、地域の台所というか必要な野菜が揃えられる農家です。例えばトマトならトマトだけを作るほうが経験もたまるし資材も減らせるんですが、直売所に並べるときにそれだと寂しいので、いろんな品種を作る方がいいかなと思って、今は多品種栽培でやっています。