ナカスジファーム
中筋 秀樹さん
大阪府富田林市主な生産物：野菜多品種
この地元に農空間が残す、それが重要
「これからの時代、どういうものが求められているのか」に今向き合っている
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ナスキュウリの産地、富田林市
大阪の富田林市で115年続くナカスジファーム。代表の中筋秀樹さんは、４代目にあたる。父の代に築いた大規模農業を受け継ぎ、ものづくりと経営の両方の視点で地域を牽引している。「たくさん生産していますので、自分たちのことは知られていると思っていた。でも、そうでもないということに気づいたんです」。今後の農業を担うためには、農業の価値を正しく伝えていくことが必要で、そうすることで農地、農業人、つまり食べ物を守ることができる。中筋さんの信念は熱く燃えていた。
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親の背中が教えてくれた
実は私は親から「農業を継げ」と言われたことは一度もないんです。最初から好きで農業の世界に飛び込んだかというと、そうでもないと思うのですが、でも農業学校の入学を決めたのは自分の意志でした。おそらく農業だけではなくて父親とか母親の背中を見て育つことができたんですね。両親が背中で示してくれたことに、素直に進んでいっただけなんじゃないかなと思っています。私も親の立場になったので、自分にそれが出来るのかなと心配しています。
今、新規就農者のプロデュースをしているので、まずはそれを成功させたいですね。その子がモデルケースになって地元で成功していくことができたら、この地域に農空間を残すことができると思っています。