「よく育ってくれたな」収穫の瞬間は喜びに溢れている
突然継いだ漁師。未来が開けるまで迷い続けた男の生き様
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わけも分からず継ぐ事になった漁師業
自ら望んだわけではなかった。仕方なく引き継いだ事業。基礎もわからず、10年間は苦難の連続だったと話す。やがて月日が立ち、自分に教えを請う世代が現れた時、自分も人に教えられるほどに成長していたんだ、と気づいた。その時、目の前が開けた気がしたという。
海苔漁は、育苗時の水温管理が大切。といっても、海水の温度を変えることはできない。年々異なる水温を見極め対応する。水面で育てていた海苔を今年は水面から5センチ10センチ海面から下げ、育てる。そう話しながら浮かべる微笑みは優しく、今はこの仕事が楽しいと言えるまでになった。
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山の恵みがもたらす海苔
ここは瀬戸内ですが、吉野川があるのでいい海苔になります。色も黒いし香りも強い。品質的にはネラルが多いと言われています。徳島でとれた海苔は、関東で販売されることが多いのでぜひ一度食べてほしいですね。自信を持って作っています。