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廣江 篤夫

廣江 篤夫さん

東京都八丈島
主な生産物:カツオ・金目鯛

黒潮の流域にあたる八丈島は魚の宝庫

「いかに魚を鮮度よく保持するか、島の漁師は心がけています」

刺身やたたき、寿司で味わう代表的な八丈の味覚

  3〜5月は黒潮にのったカジキやカツオ、キハダマグロを追い、黒潮がなくなるころにメダイやキンメダイなどの底物を狙うという廣江篤夫さん。18歳で漁師になり、20年以上になる。八丈島の主力は魚価の高いキンメダイだが、廣江さんはカツオとメダイを中心に漁をする。
八丈島のカツオは氷を詰めた青い樽で、細心の注意を払って築地市場などに出荷されることから、樽カツオとして有名だ。曳き縄で一本一本漁獲され、船の角に頭を打ち付けて気絶させるので、魚が暴れて身割れすることがない。海水で洗ってすぐに氷水につけるため、鮮度が良いのが自慢だ。また、学校給食に使われているメダイは、八丈島の郷土料理・島寿司に欠かせない寿司種の一つだ。

黒潮が生んだしっかりとした食感を楽しんで

 「正月用に1匹釣れれば」と、20代半ばの頃におじさんと、メカジキやマグロを狙って「はえ縄漁」に挑戦したことがあります。ちょうど通り道にはまったのか大漁で、船中カジキだらけになって、あれには震えました。仲間の漁師ともう一度、はえ縄であの経験をしてみたいですね。
黒潮に鍛えられた魚は、脂身が少なく身がしまって、プリプリしていて、味わいがあります。島の漁師はみんな魚を大事に扱っていますから、見栄えが良くてきれいです。これからも鮮度良く食卓に届けられるように努力しますし、尻尾まで銀色に光っているカツオを実際に見てほしいなあ。ぜひ八丈島に遊びに来てもらって、釣った魚をすぐにおいしく食べてもらいたいと思います。