伊勢崎 淳生
伊勢崎 淳生さん
東京都八丈島主な生産物:明日葉
八丈原産の野菜を試行錯誤しながら作る
健康志向の高まりのなか、人気を集める健康野菜
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先輩の指導を受け、自然を相手に格闘の日々
今日摘んでも翌日には新芽が伸びるほど生命力があるという「明日葉」。別名「八丈草」とも呼ばれ、昔から食材として大事に使われてきた薬草だ。
サラリーマンだった伊勢崎淳生さんは、定年を間近に控えて生活を考え、明日葉農家になろうと決意する。八丈原産のため栽培を教えてくれる親戚がいること、健康ブームで需要があることが決め手となった。ジャングル状態だった自分の畑の竹や木を切り倒し、3反歩を明日葉の畑にした。牛を飼っている親戚に八丈マグサという牧草を渡して堆肥を作ってもらい、元肥として入れたのがこだわりだ。メジャーな野菜ではないので、病害への対処法に悩むこともあるが、島の先輩に教わりながら日々勉強しているという。
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子どもに継いでもらえるくらい、畑を広げたい
明日葉を作り始めて4年目です。もう少し畑を広げて収益を出し、「これで食べていけるから継げ」と子どもに言えるようになることが目標ですね。あと5、6年のうちに、食べていけるまで畑を広げられたらいいなという希望を持っています。
明日葉は独特の味わいで、一般的には天ぷらにしますが、2〜3分ゆでて簡単にアクを抜き、かつおぶしとしょうゆで食べたり、マヨネーズ和えにしたりして、酒のつまみにするのがお勧めです。
八丈島産の自然の堆肥を使って一生懸命、頑固に育てた明日葉です。ぜひ食べてください。夏の時期は畑に入ってもらったら困ることもありますが、ふらっと見に来ていただいても大丈夫なので、いつでもどうぞ。