西浜 聡
西浜 聡さん
東京都八丈島主な生産物:フルーツレモン
皮も果肉もおいしく食べられる樹上完熟レモン
虫と剪定に苦労しながら育て上げた、特大級の5年目の実り
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野菜のように料理に皮ごと使えるレモン
八丈島でフリージアやサンダーソニア、明日葉などを生産している西浜聡さんは、八丈フルーツレモンの見た目のインパクトとおいしさに惹かれ、果樹にチャレンジすることにしたという。
八丈フルーツレモンの始まりは、昭和15年に八丈島出身の故菊池雄二氏がミクロネシア共和国のテニヤン島から持ち帰った苗だ。他の柑橘類との交雑種であるマイヤーレモンに近い種で、独特の良い香りがする。普通のレモンの2〜3倍の大きさで果皮に苦みがなく、ほんのり甘くて皮ごとおいしく食べられる。レモンの皮の白い部分にあるリモノイドという苦み成分は、果実が成熟するにつれて少なくなるので、樹上完熟させた八丈フルーツレモンの皮は食べても苦みを感じない。
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焼酎のお供でも、塩味のレモン鍋でも!
再来年ぐらいに、この100坪のハウスで1トンくらい収穫することを目標にしています。ゆくゆくは、島に遊びに来た人たちが楽しく時間を過ごせるように、他の農家や漁師と連携して、BBQなどができる場所を作るのが夢です。
八丈フルーツレモンは皮ごとサラダで食べるのがお勧めです。八つ切りにして粗塩をふり、そのままガブッと食べて焼酎を飲むのもいいですね。最近話題の塩レモンとして保存しておくと日持ちがします。ゆでたパスタにべーコンと一緒に混ぜたら、おいしい一品がすぐできます。鶏や白菜を入れ、塩で味付けした鍋にレモンを皮ごと輪切りにして並べた「レモン鍋」は、見た目にも美しくおいしいので、ぜひ試してみてください。